先日のブログに掲載した通り、市長からの回答書の全文を掲載します。

市議会 一般質問にて「ビラを入れて市民に理解を求める」と答弁したのを

「政局になるので」という理由で撤回し、文書で回答すると、

方針を切り替えた事から、この問題に関する、市長から市民への

回答は、これが最初で最後になる可能性があります。


議員への回答なので、公式回答であることから、市民への公開も

問題ないであろうと判断したので、掲載します。


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 春暖の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

 さて、しるくろ一どの一部購入の問題に関しては、

お互い信念のもとに議論を戦わせていただいているわけですが、

先日の市議会一般質問の質疑において、時間的に充分私の

真意をお伝えできなかった面がありますので、

ご説明の機会を頂戴いたします。

 質疑を通じて大きな誤解を招いていると感じた点が

ありますので、いくつか述べさせていただきます。

 まず、市政は市民の税金によって支えられているのだから、

大事な案件は市民に説明してから進めるのが筋であるとの

ご意見でしたが、私も全くその通りだと思います。

しかし、必ずしもその方法がベストではないことも

あるということをご理解ください。

 今回のケースはそれにあてはまるものです。

しるくろ一どを購入することになると、利益を得る方があり、

損害を被る方もいる。それらの方々の利害関係が交錯すると

収集がつかなくなる恐れがあります。問題の本質が

見えなくなり、論点がずれてまいります。

そして、結局は市民に不利益をもたらす結果と

なります。そうした事態を招かないように事前に分析し、

決断し、実行していくのは、公選により多くの市民から

付託を受けた市長という立場にある人間として、

裁量権の範囲であり、責任であると思っております。

 どのような案件についても、すべての人が賛成することは

皆無と言っても過言ではありません。市民の意見に耳を傾け、

その最大公約数を選択していくのが、市長としての使命で

あると信じております。

 私が心配しているのは、これらの議論を政争のタネにして、

政局を動かそうとする人たちがいることです。一部では、

今回の問題を利用して市民を扇動するような動きもあります。

 良識派の貴職にはご理解いただけると思いますが、

行政は市民の公共の福祉増進のためにあり、もっと簡潔に言えば

市民の幸せのためにあるものです。そしてそれは、

一部の人たちのためにあってはならず、より多くの人たちの

ためにあるべきなのです。

 今回のしるくろ一ど購入は、飽くまで庁舎スペースの不足を

補うものであり、さまざまな観点から分析を重ねた末、

当座必要なスペースを効率よく確保することが

市民に対して不利益をもたらすとは思えません。

 地方分権、そして今地方主権とも言われる地方行政にあっては、

かなりの権限やそれに伴う事務が市町村に移管されております。

 行政改革を進め、市職員数は年々減ってきてはいますが、

組織や業務は複雑化し、事務スペースもかなり必要に

なってきております。

 2年前にやむなく上下水道部を下水浄化センターに移転し、

本庁舎にスベースを確保いたしました。おもに必要な

事務スペースと、待合スペース、そして相談室スペースを

確保することができました。もちろん、来庁した

お客さまには大変喜んでいただいております。

 しかし、一方では水道料金お客様センターを

本庁舎敷地内に残し、極力お客様にはご迷惑をおかけ

しないように配慮したとはいえ、やはりご不便を

おかけしているのは事実でございます。

 上下水道部を下水浄化センターに移したのも、

一時的な措置であり、今回たまたま条件に合った施設を

見つけることができたため、移すことに

したわけでございます。

 現在の市役所庁舎の増築も検討しましたが、

キュービクルの交換などにより多額の経費が生じてしまい、

断念せざるを得ませんでした。逼迫した地方財政、

また、近い将来、本庁舎の移転・建設を行なおうと考えると、

余計な経費を使うわけにはいきません。

 私としては、今回の購入は、これらの諸問題を一挙に

解決できるまたとないチャンスととらえております。

庁舎スペースを確保でき、しかもそこに人の流れが生まれ、

駅前の活性化にもつながる。そして税金の滞納も解消できます。

こんないいことは他にないと考えておりまして、

市民の皆様のご不便と執務環境の改善を図る

必要最小限の措置であると確信しております。

 駅前に税金を投入して類似した施設を構えることは、

公平性に欠けるというご意見もありましたが、

まず市民情報センターと分庁舎は根本的に違います。

 どうしてもご理解をいただかなくてはならないのは、

「駅前だから」「しるくろーどだから」「安いから」

安易に買うのではないということです。

 まず、私はしるくろ一どを「救済」しようなどとは

思ったことはありません。たとえ、しるくろ一どが

結城駅北口の顔だとしても、一民間事業者の経営に

市が介入してはなりません。

 今回のしるくろ一ど3階・4階の購入については、

飽くまでも現在抱えている庁舎スペースの不足という問題を

解決できる、当座最も有効な措置であるということを

ご理解いただきたいと思います。

 今回3階と4階の一部購入を検討しておりますが、

今後1階・2階まで買うことになるのではという

危惧をいただいているわけですが、

それは絶対にしてはいけないことであり、

私の在職中は絶対にそうしたことはいたしませんし、

万が一次期市長が購入すると言い出した際には、

まさに一般質問の中でおっしゃっていたように、

議会のチェック機能を生かし、

阻止していただければよいと思います。

 地方自治は、市長の独断では進まないような

システムになっております。必ずや議会の賛否により、

決断が委ねられます。

 また、平成19年の市長選の際のビラに

「公正かつオープンな行政として市民の行政への市民参加」

とあり、それが実行されていないというご意見も

ありましたが、それは明らかに誤解です。

 私は、前市長の前代未聞の不祥事を受けて、

市民の行政不信の中、皆様の期待を担って市長に

当選させていただきました。現在2期目の市政を

担当させていただいているわけですが、

市長としてふるさと結城のために尽くすと決意して

立候補した、あの初心を忘れたことはありません。

常に「市政は市民のために」という信念を持って

市政運営を行なっていることは、自信を持って

申し上げます。

 今回、何人かの議員の皆様に、話が性急すぎる、

議会を軽視しているというご意見をいただきましたが、

そのようなことは決してありません。

 4年前から消防団詰所移転の検討をはじめ、

さまざまな検討を行った結果、今回一般会計予算に

購入費を計上させていただいたわけで、ここに至るまで

市民の皆様とも常に会話しておりますし、

もちろん庁内でも検討を重ねました。

 民意を問うには、さまざまな段階があると思います。

今回め件に関しては、まだその段階ではないと思っております。

前にも述べたように、利害関係がある方に市民を扇動され、

問題の本質が見えなくなる恐れがあるからです。

 市長として決断し、市民の代表である議員の皆様に判断を

仰ぐというプロセスは、地方自治法の基本上に沿ったもので

ありまして、間違っていないと思っていますし、

今後、広く市民の皆様のご意見を聞きながら、

可能な限り利用しやすい施設にしてまいりたいと思います。

 将来、新庁舎が建設される際には、このスペースは

市民ギャラリーや郷土資料の展示スペースとして

活用できますし、貴職が危惧されているように、

1階・2階の購入を迫られるような状況に陥った際にも、

絶対に購入はせず、場合によっては購入したスペースを

売却してもよいと思っています。

 常に市民の皆様が納めてくださった税金を無駄なく

有効に活用し、市民の皆様のために遣っていくことは,

市政を付託された市長の責任であると

思っております。

 私たちは、議員と市長という立場の違いはあっても、

市民の幸せのために働いているということに関しては、

全く同じでございます。どうぞ、今後とも

市民の福祉向上のため、お互いにカを尽くして

いければ幸いでございます。

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このほかに、検討経過を示した書類が3枚添付されました。

(クリックすると大きく表示されます)


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■2
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■3
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